X-Analyser 機能

Echo Server

受信メッセージを自動的にエコーします。この機能で送受信パケットを比較することで、開発者はデバイスの送受信機能が正しいかを確認することができます。

CAN Calculator

CAN Calculator は、X-Analyser の新しいユーティリティとして、開発者が望むボーレートとサンプリングポイントのための正しいCANレジスタの設定を確認することができます。必要なボーレート、System Frequency、トレランスを入力するだけで、CAN Calculatro が全ての組合せの正しい設定を計算します。対応するメーカは:Atmel; Infineon; Intel; Microchip;Motorola; Philips;Texas Instruments

Trigger from Error Frame

"Trigger by ID"以外に、エラーフレームによるトリガーが可能になりました。この仕様は、イベントの後に発生した特定のエラーフレームを調べる時に便利な機能です。

Bus Load min/max Logging

Maximum と Minimum のバス負荷(Bus Load)を表示することができます。必要な場合は、Option (Alt-O) のドロップダウンメニューから“Reset Bus Load”を選択するだけでリセットできます。

Signal Scope Log to File

Scope window は、サンプリングレートとWindow タイムによって定義されたシグナルデータを表示します。表示可能な最大のWindow タイムは120 secです。Check Log Graph 機能で (*.csv)ファイルでシグナルを保存することができます。このCSV ファイルはExcel file などの他のツールにロードし、確認・解析することができます。

Log Capture

X-Analyser にはバッファが継続的にデータをログする機能があります。この機能によりログデータをテキストフォーマットでPCのハードディスクに保存できます。(バッファサイズは、実質的には無制限です。ユーザは Log、メッセージフォーマットを選択しキャプチャーをスタートするだけで、受信したCANメッセージをディスクにログできます。ログメッセージの数はホストPCのハードディスクのサイズによります。このテキストファイルは従来のText Editor を使って見ることができます。
対応するフォーマットは: Raw CAN, DeviceNet, CANopen, J1939, LIN.

Real Time

キャプチャバッファをSave Log button をつかって*.CPR ファイルで保存することで、メッセージストリームを異なるタイムスペースで送信することができます。(例: 1ms, followed by 4ms, followed by 3ms etc) つまり、X-Analyser では1ms単位でCAN bus の動きを再生することができます。この機能を使う手順は、File -> Load -> Captured File -> into playback memoryで *.CPR ファイルをロードし、File -> Real Time PlayBackで再生します。

Error frame generator

CAN システムの詳細なテストのためにバス上にエラーフレームを送信することができます。

Signals Database

X-Analyser では、受信CANフレームから、外見上無意味なデータ、単位をもった意味のある物理的な量(例 23 Km/h) に変換することができます。これらはシグナルと呼ばれるものです。ユーザはCANメッセージ内にシグナルの特定、Intel またはMotorola のエンコーディングの特定、各シグナルのラベルとコメントの付加、CANフレーム内のマルチプレックスシグナル設定が可能になります。また、ユーザはプロジェクトで使用される様々なシグナルの情報を全て含むシグナル・データベースを作成することができます。

Imports existing CAN database files

X-Analyser は、広く使われているCANファイルフォーマットをインポートすることができます。

Signals monitoring window

専用のウィンドウでシグナルを見ることができます。単位、スケール、オフセットの意味のあるデータとして表示します。

Graphical 'scope' window

シグナル・データベースと使用することで、グラフィカルにシグナルを表示できます。自動計算された軸上に表示されるので、シグナルの値をビジュアルに見ることができます。また必要であれば印刷することも可能です。

Observation of CAN data in real-time

X-Analyser の主要機能で、CAN バス上のデータトラフィックをリアルタイムで正確にモニターします。このツールは、Softing社のCAN インターフェイスと使うことでベストパフォーマンスを提供します。

Supports all common CAN data rates,

X-Analyser は、標準のCAN バスデータレートを全て対応します。: 50KBaud, 100KBaud, 125KBaud, 250KBaud, 500KBaud, 1MBaud その他のカスタムなデータレートも追加することができます。(CAN インターフェイスのoscillator で計算可能な場合)

Extensive Support of Hotkeys

車載での使用などPC のマウスやキーボードなどが使いづらい環境での使用も想定して、全ての機能をボタン操作できるようになっています。

CAN bus statistics

X-Analyser は、自動計算されたCAN バス負荷、フレームレート、ロストフレームの情報をチャネル毎に表示します。"Filter On The Fly" では、バスからの受信メッセージをフィルタにかけオペレータに適するCAN ID に関係のあるデータだけを確保します。この機能はX-Analyser がオンラインの状態で実行できますので、オペレータは、フィルター構成を変更する際にキャプチャプロセスを停止する必要はありません。その他機能についてもデータを受信しながら、選択することができます。

CAN ID Tags

CAN ID を12文字までのラベルに変更することができます。例えば、CAN ID 0x120 (hex 120)がエンジンスピードに関するメッセージであれば、"Engine_Speed"で表示することができます。

Receive and Transmit Capabilities

バス上のデータトラフィックを確保・解析することはもちろん、ユーザ定義のフォーマットでテストメッセージを送信することも可能です。送信は、周期的に、コマンドで、CAN バスから受信した(X-Anlyserで)メッセージを使うこともできます。 バスの診断、CAN ネットワークのコミッションに重要な機能です。サイクリックモード(周期)では、1msのピリオドでメッセージを送信することができます。

1ms transmission period capability

General Transmitter object モードでは、1ms (1000/s)のピリオドで周期送信ができます。.ハイスピードで正確なタイミングは、使用するPC のOS と同時にはしらせるアプリケーションの影響が考えられるので、Windows NT4 または2000 をお勧めします。

Bus playback feature

レコードしたデータセッションをファイル(tmr )として保存、送信バッファにロードすることで、ユーザはそのレコードしたセッションを再生することができます。この機能はネットワーク上のデバイスをシミュレートする時に便利です。

10 Individual transmit objects

共通的に使われるコマンド送信を設定することができます。プロトタイプのコントローラのテストでエンジンスピードをシミュレーションするなど、ネットワーク上の他のデバイスをシミュレートする時に便利な機能です。

Cyclic Triggering of Transmit Objects

CTRLキーと転送するオブジェクトを選択(マウスまたは1-0のナンバーキーにより)し、タイマーで定義した間隔でオブジェクトの周期送信を実行します。この作業はデータのキャプチャー中にユーザが簡単に変更することができます。例えば、CANベースのスピードメータのテスト中に50ms以下の間隔でメッセージを周期的に送信する場合などです。

Configurable CAN data buffer size

X- Analyserは、CANbus からのメッセージを FIFO circular bufferで保存します。バッファーに保存することで各メッセージのプロセスタイムを最小限にします。他のアナライザーは、RAM FIFO bufferを数百のメッセージに使用し、それ以上のメッセージを保存するためにはデータをテキストファイルでログし、off-lineで解析します。テキストファイルでデータを保存するためのハードディスクへのアクセスタイムはRAMアクセスと比べると遅く、メッセージロスが発生することも考えられます。 X-Analyser は、22から32767まで(WinNT/Win2000では1000000)のFIFO buffer サイズを定義できるので、より多くのCANbusのactivityをレビューすることができます。

Monitor/Active mode support

計測結果の信頼性・正確性は非常に重要なポイントです。アナライザーがアービトレーションプロセスに参加することで、バスにある程度の変化をあたえる場合があります。 X-Analyserでは、ユーザはMonitor またはActive モードを選択することができます。Monitorモードでは、CAN interfaceはCANbusのアービトレーションプロセスに参加せず、Active モードではbus activity に参加します。ユーザがシンプルにCANbusをモニターしたい場合はMonitorモードで操作し、CANフレームの転送が必要な場合はActive モードを選択します。

Logging To Text File

キャプチャしたデータは、テキストファイルでログし、解析したり表示することができます。メインウィンドウの Save Log ボタンをクリックしてテキストファイルで保存します。対応しているフォーマットは、 *.csv (Comma Separated Variables - useful for importing the data into spreadsheet packages), *.txt (raw text), *.cpr (CaPtuRe file - used by X-Analyser for viewing at a later stage)の3種類です。

Post-capture logging

X-Analyser は、特定のCAN ID のプログラマブルなフレームをキャプチャし、キャプチャセッション後データを表示します。この機能は、診断の際にとても有効です。